世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ベリーズ・オウン・セレクション スペイサイド 19951995  21年  57.0%

  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ベリー・ブラザーズ&ラッド
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:148号

マーク・ニュートンSCORE7.6

香り
濃厚なアロマ。モモとクリーム。乾燥アンズとたっぷりのハチミツ。アップルパイとバニラカスタード。アーモンド。ライムのマーマレードとかすかなマンゴーのチャツネ。
香りほどエキサイティングではないが、それでも生き生きとした独自の個性を示している。マンゴーとライムのマーマレード。グレープフルーツとパイナップルが味覚でも感じられるが、主張の強い木のタンニンから干渉を受ける。ねっとりとした舌触りが心地よい。
フィニッシュ
余韻は適度に長いが、風味は素早く消え失せて草木のような苦味を残す。
コメント
最近はこのタイプのウイスキーが増えてきたように感じる。

ロブ・アランソンSCORE8.7

香り
カルダモンの鞘にハチミツと温めたミルク。上質なチャイのようにスパイシーでクリーミー。加水しない状態でもアルコール度数の高さは感じさせない。コンファレンス種の洋ナシと、ポークスクラッチングズのような肉っぽい匂いが少し。とても穏やかな牧場の匂い。あたたかな干し草。
アルコールの刺激があり、加水するとやわらぐ。その底にはフルーツとスパイスの風味がある。アールグレイティーのようなタンニンを感じさせ、その後はオレンジの皮を主体とするフルーツ香がたっぷり。バニラファッジの波も打ち寄せる。
フィニッシュ
余韻はかなり長く、リッチな印象。その後で甘いシャーベットがドライな感触に変わり、例のタンニンを感じさせながら終わる。
コメント
アルコール度数の高さは口に含むまであまり感じられない。ほんの少しの水を加えると、溢れんばかりのフレーバーが広がって本当に楽しいウイスキーであることがわかる。